話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選

流行りに乗っかって僕も真似させてもらおうかと思います。感想書く技術が稚拙な僕の乱文を披露させていただこう。迷惑など顧みず、我が道を、わがままに、、ママ 私が生まれた日の空はどんな色、、、(意味不)(Kiroro)(馬越)(山内)

 

・2016年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。

・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

こういったルールがあるっぽいので、それに乗っ取らせていただきましょう。

あと作画オタなので、作画的見どころ重視のチョイスになるかも。ぽつぽつストーリー面での言及はありますが、あまり期待しないでほしいかもです。それではどうぞ。

 

 

おそ松さん 18話 「じょし松さん/逆襲のイヤミ」

 おそ松さん屈指の作画回だが、冒頭のじょし松さんも割りと好き。ご祝儀が2万円じゃ割り切れるから不吉とか、白衣装は花嫁の色だとかのマナー面の知識を得れたのは何となく嬉しい。社会経験微小なガキんちょな僕には、こんなんで喜んじゃうんだからチョロいね!カラ子のドレス姿、正直一番アリだわ…!

で、逆襲のイヤミの方なんですが、イヤミと長男おそ松が殴り合うところからかなりアクション凄まじいですね。f:id:joy3person:20170111231016j:plain

ここがお気に入り。だるんだるんに伸びた頬肉が青天になることで顔全体に覆い被さる図。アニメーションにおける嘘とリアリティの合わせ技とこういう事なんじゃないかしら(多分誇張表現)。ちゃんと出っ歯の形状に合わせて皮膚が隆起してるし。

ロボ形態になってからもの出っ歯カッター回避とかミサイル回避とか、おそ松の回避スキルが凄まじい。カッター避けながらドッキリ成功看板を取り出す芝居も芸細で好き。

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そんでもって原画陣が豪華。松本憲生さん篠田知宏さん川野達朗さん小川完さん今井有文さん久貝典史さん藤澤研一さん等々テロ力も高い。おそ松さんという作品のポテンシャルの幅広さ(今回は作画力の高さ)を実感することができた良回でした。

 

 

灰と幻想のグリムガル 5話 「泣くのは弱いからじゃない。耐えられるのは強いからじゃない」

4話でマナトが戦死した後のパーティの有り様を描いたこの回。4話も唐突なマナトの死ということで大変驚いたのですが(実際のところTwitterのTL上で盛大なネタバレかまされたので、そんなに驚いてません。嘘つきました><)、5話はそのマナトがいなくなったパーティがどれだけグズクズになるのかを描いてて、何でか其処に心を打たれました。このグズクズした感じが「マナトを失うとこうなる」って結果が如実に現れる訳です。雨の中でハルヒロとユメが抱き合って泣くところもそうだけど、遅効性のキャラ死に感動と言うべきか、そんな感情が流れてきて涙が出てくるのです。
で、僕が一つ気になるのが狡噛聖護くんことレンジさんが酒場でくだ巻いてるハルヒロ達の元に来て金貨をどっさり持ってきた場面です。この時のレンジの心情がどうなってるのかがふと気になって放送当時は稚拙な考察まがいな乱文(オチすらない)を吐き出しておりました。マナトへの追悼なのか、ハルヒロ達への憐憫なのか、侮辱的な意味合いなのか(多分ありえないけど)、と色々考えてたけど、結局アニメ最後まで見ても分かんなかったですね。別に結論出す必要ないから、ぼんやり疑問に思ったままでもいいんですけどね。
ハルヒロが金貨を受け取らなかった理由も、「レンジとマナトは二人とも優秀であったが、歩んだ道はそれぞれ違った。レンジはご覧の通りの成功者で、マナトは道半ばで倒れた。レンジから金貨を受け取ることは、マナトの歩んだ道を軽んじることになるのではないか」と考えての事ではないだろうか、って僕は思ったり。
で、結局のところ僕がこの話で好きなところはパーティのグズクズ感もそうなんですけど、「マナトを失って酒場でくだ巻いて戦闘もgdgdでメンバー内でまともに会話もできず、新メンバーのメリィさんも辛辣だわで最悪の状態だったけど、レンジとのやり取りやユメとの触れ合いの中でマナトの言葉を思い出し、ハルヒロがリーダーになっていく兆しがわずかに見え始めたところでこの話は終わる」っていう構成なところなんですよね。マナトの喪失感と再起への転換点という2つ要素が絡んでるんですね。素晴らしい話でした。(…でも結局ヒロインはメリィなんだよなぁ…複雑だ)(メリィさんも好きなんだけど、じゃああのユメとの抱擁は何だったんだ…)

 

この素晴らしい世界に祝福を! 6話 「このろくでもない戦いに決着を!」

このすば一期で一番笑ったのはこの回。福島潤さんを始めとした声優陣の素晴らしいコメディ演技は今更言及するのは憚られるのですが、でもやっぱり笑っちゃいますよね…wこの話だとデュラハン役の安元洋貴さんが印象的でしたね。死んだと思ってたダクネスが生存していると判明してからの「あっるぅえええええ!!??」とか、ダクネスの斬撃が全く当たらなかった後の「ファッ?」等々、某所のスラングを感じさせます。他にも、浄化魔法は効かないと言っておきながらアクアからの浄化魔法に本気で悶え苦しんでるところも面白いwドスの効いた格好良い低音ボイスから気の抜けるようなギャグ演技、改めてプロって凄いなぁ…と今更な感想。マジで今更だ。
あと作画的見所となると、先述のダクネスがデュラハンに近づいてから周囲の岩を切り裂くところまでの一連のカットですね。推定高橋しんやさんパート。

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 やっぱ上手すぎる…岩の断面がなんかたまらん。
 

大家さんは思春期! 4話 「大家さんは世話焼き!」

濵口明。これ以上語る必要はない。

 

宇宙パトロールルル子 12話 「告白」

トリガー…というか今石組に着いてきて良かったとひたすら思えるはっちゃけっぷりが際立つこの回(前回は前回でインフェルノコップ方面ではっちゃけてたけども…) 。今石アニメはテンポの鬼であると実感できる。ルル子覚醒→オカン召喚→オカンにお願い→船と合体→全員ガンモーフィン(オトンも復活)→ノヴァくんをサーチしてワープ…と前半の展開が矢継ぎ早超速テンポが続いて初見では脳の処理が追い付かなくなる始末。これが凄く面白いのです…。後半はノヴァくんをしっとり口説き落とす訳ですよ。緩急です緩急(ときめきジュエルが無限に出てくるところで再び“急”の部分になるからまたたまらん)。ED曲のアレンジもまた乙。

で、一番言及したいのが堀剛史さんの戦艦背動パート。これを見て吉成曜の後継者は決まったも同然だ…!

 

 

学戦都市アスタリスク 24話 「再会」

他にも黎兄妹戦の16話や金世俊さん田中宏紀さんが降臨された17話や崎山北斗さんの23話も捨てがたいけど、総合的には最終話に決まりました。この回の見所は言うまでもなくヒュドラ戦である。

綾斗くんが屋根伝いに飛び回りながらヒュドラの首を狩っていく一連のアクションですが、多様なアクションの魅せ方がグッドです。この回のアクションのタイミングがいちいち快楽に直結してくる感覚が癖になる!で、色々抜粋すると

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ヒュドラの複数ビームを横一文字で薙ぎ払う図(後に次々ビームが誘爆するのも最高)

 

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街中に降りて駆け抜けてると瓦礫が落ちたり爆発エフェクトが渦巻いたりと背景が忙しい図。確か担当は鳥居さん。

 

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宙に舞った瓦礫を足場にしながらビームサーカスを避ける超人の図。ここ含めた一連の担当は三木さん。

 

うん、まぁ、静止画で魅力を伝えきれる訳がないので、やっぱ映像で見てください見てください。

そんでもってアスタリスク続編見たいです。お願いしますじゃ…ワシはもっと綾斗きゅんと夜吹きゅんのホモホモしい絡みが見たいのじゃ…。

 

 

・チア男子!! 11話 「ビタースイート・バレンタイン」

2016年アニメで一番のトラウマ回です。早い話、ヒロインだと思ってた娘酒井千裕ちゃんが全然ヒロインじゃなかったってオチなんですが、真面目に話を追ってきた身としては破壊力満点でござる。
だってよぉ、2話のラストでハルくんの恥ずかしい姿偶然見てしまって以来ちょくちょく交流シーンが挟まれて着実に関係性が積み上がっていくんだけど途中から2~3話くらい出番がなくて「おい、早くヒロインちゃん出せや!」と禁断症状が出るくらい渇望してて久し振りに出番があると喚声をあげて転げ回る僕の浮かれっぷりは今思うと滑稽だったな…。ふざけんなよデブ!ヒロインは結局姉ちゃんじゃねーか!それもアリだよこの野郎!朝井リョウ、テメー!!桐島でも同じ感情味わったわ!この野郎!!!俺の感情揺さぶりやがって!クソォ!!!
で、この感覚が何処となく懐かしい感じがしたのは多分あの漫画。オナニーマスター黒沢ってwebコミックね。あれは心を掴まれる。ヤバい。最高。終わりです。(類を見ないレベルの中身の薄い感想でした)

 

この美術部には問題がある! 1話 「問題がある人たち A.問題がある人たち B.さよなら内巻くん」

及川啓監督のfeel制作アニメには安心感がある。僕の記憶が正しければアウトブレイク・カンパニーと続ガイルに続いての3作目となる。どの作品も内容はもちろんのこと、作画的見所にも抜かりがなく、今作品も例に漏れず素晴らしい。
作画的見所だとAパートの夕日をバックに宇佐美さんモデルで内巻くんがスケッチするシーン。普通に見てたら急に枚数増えて芝居が細かくなったと気づきそうなシーン。荒木涼さんが担当したと思しきこのシーン。

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 パンチのエフェクトだったり、上下に手を振るオバケだったりとリアル系芝居に程よいアクセントなのである。あ~たまらん。

で、Bパートの話。内巻くんが二次元嫁描き終えたら部活辞める宣言して宇佐美さんが動揺し、下校途中の歩道橋で宇佐美さんが感極まって泣き出す場面があり、それを経て結局内巻くんは部活を辞めないってオチ。キャラの感情描写を馴れ初めの回想や夕日の光の雰囲気や音楽等の各要素で叩き込んできやがって、不覚にも揺さぶられる訳ですよ。大体ね、宇佐美さんが内巻くんloveなのは明白なんだけど、内巻くんも満更でもない感じがどうもね、見ててウフフっていうかね、そのっ、ウフフ。満更でもないのは部活辞め取り消しもそうだし、Aパートでもちゃんと宇佐美さんのスケッチを描いてあげたりとね、いやコレ脈アリだろってね…。ラブコメ大好きマンな僕に対して牽引力が強いこと強いこと。1話の勢いで全話完走余裕でした。小澤亜李さんのダミ声キュート演技最高でございやす。

 

 

モブサイコ100 8話 「兄ペコ~破壊意思~」

 モブサイコはどの回も強すぎてチョイスが難しいけど、総合的に見たらこの話数が一番だと思ふ。CVミキシンなファンキーお兄さんこと誇山が暴れまくってモブくんがその倍以上に大暴れする雑紹介な内容。ストーリー面への言及はなしで。

この回見て思ったことは、Aパートだけでも密度が高すぎるんですね。内容はモブくんが律くんのもとに駆け付けてからモブくん100%目前状態に至るまでなんですけど、とにかく誇山の乱入から一気に画面が(いい意味で)騒がしくなってくるんです。

 

誇田乱入シーン。見てて気持ちの良い背動。

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モブくんが誇田を止めようとするも殴り飛ばされ、壁に頭から突っ込む図。壁にめり込んだ後に破片が飛び散るのもグッド。

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念動螺旋でバリアが破られ、タコ殴りにされる図。この回し蹴りのオバケが良いアクセント。

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兄が殴られてるのを止めようと走り出す律くん。素敵な背動その2。

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個人的な見どころを挙げたらAパートだけでこんなにも。

Bパートからはもっと圧巻。

 

マジギレモブくんの念力押し潰し。素晴らしい背動その3。 

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頭部キャッチされて誇田の頭部以外が縦横無尽に乱れまくる表現。今まで見たこと無かったかも。

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ゆたパート。素晴らしい背動その4&宇宙。涙が飛び出てくる。

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パート内訳忘れて情報サルベージするのも難しいので、ゆたパート以外が分からない…。

 

 

Occultic;Nine -オカルティック・ナイン- 1話 「たくさんの人」

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この辺のL/Oが凝りすぎでビビる。2016秋アニメの中でも破格のクオリティであった…各話作監とか原画マンの数とか見る限りスケジュールの破綻って事もなさそうだし、こんな高水準作画が毎週保たれていたなんて信じられない…福島Pとイシグロ監督は神か。アバンの久司パートは割りと何回も使い回されてたので、グレンラガン以来の久司バンクアニメって事になりますね(〇炒〇さんスミマセン)!

あとこのアニメでも重々実感できたんだけど、梶裕貴さんって本当に実力派声優なんだなって。冒頭の2chスラング混じりの早口ヘラヘラ演技から、橋上教授の死体を見つけてからの慌てふためく演技を聞けたわけですけど、感情の落差の表現が本当に上手いと思います(血界戦線6話も見てみてね)。一時期はアニメに出演しまくってたので面倒臭いオタクから過小評価気味の難癖をつけられてたんですよね。ジョジョASBのジョニィ役だと発表された時はブーイングの嵐でしたが、実際にPVが発表された後のオタクの掌の返しっぷりがひたすら凄かったと記憶しております。実力で周りを黙らせる梶さんのポテンシャルにも心底惚れてしまいました。(脱線したまま終了)

 

 

以上です。書くのに半月かかったけど対して内容伴ってないので勘弁してください。

やっぱりアニメ見るうえでの原動力は作画だなぁと実感します。それだけでモチベーションがだいぶ違います。眠い。それでは。さようなら。